ジャーナル
生酛造りと超扁平精米へのこだわり【福島県 大七酒造】大七純米生もと 爽快冷酒
例年にない猛暑の日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
汗がしたたるこの季節、きりっと冷えた日本酒で体を癒しましょう。
さて、そんなわけで本日も夏酒のご紹介です。
福島県は二本松市に位置する大七酒造の「七純米生もと 爽快冷酒」。
生酛造りと精米技術にこだわる大七酒造の夏酒。その魅力に迫ります。
福島県 大七酒造の歩みとこだわり
福島県にある大七酒造は、1752年(宝暦2年)に創業した歴史ある酒蔵です。
創業以来、270年以上にわたり、伝統と革新を融合させた酒造りに励んできました。
大七酒造は、特に「生酛造り」にこだわりを持っています。
生酛造りとは、自然の乳酸菌を利用して酒母を育てる伝統的な製法であり、手間と時間を要するものです。
しかし、この製法により、味わい深く、キレのある酒が生まれます。
大七酒造の酒は、その生酛造りによる豊かな風味と深い味わいが特徴で、多くの酒愛好家に支持されています。
その秘密は、厳選された米と水、そして熟練の技にあります。
使用する米は、高品質な酒米「山田錦」や「五百万石」を主に用いており、米の持つ甘みと旨みを最大限に引き出しています。
また、仕込みに使う水は、蔵の地下から湧き出る清冽な軟水であり、酒に柔らかな口当たりを与えています。
さらに、大七酒造は最新の技術と設備を取り入れながらも、手作業による丁寧な工程を大切にしています。
例えば、酒米の精米から始まり、醪(もろみ)の発酵管理、そして絞りの工程まで、一つ一つの作業を細心の注意を払って行っています。これにより、毎回安定した品質の酒を提供することができるのです。
大七酒造の超扁平精米への挑戦
大七酒造が開発した「超扁平精米」の技術は、従来の精米方法を一歩進化させた革新的な技術です。
通常の精米は米粒を丸く削るのに対し、扁平精米では米粒を扁平(平たく)に削ることで、米の中心部に近い部分だけを効率よく残すことができます。
これにより、米の心白(しんぱく)部分を多く残しながらも、不要な部分を取り除くことができるのです。
この扁平精米という精米方法を、より高度な技術で粒をさらに扁平に、そして精度高く削ることができるようにしたのが、大七酒造の「超扁平精米」技術です。
この技術の利点は、雑味の原因となる脂肪や蛋白質を効果的に除去し、より純粋でクリアな味わいの酒を造ることができる点です。
さらに、精米中の熱の発生を抑え、米の品質を保つことができます。
結果として、より深みと透明感のある酒が生まれるのです。
大七酒造の超扁平精米技術の開発担当者は、精米分野では初となる「現代の名工」の栄誉を受けました。
(現代の名工・・卓越した技能を持ち、その道で第一人者と目されている技能者として、厚生労働大臣から表彰されるもの)
長い歴史と確かな技術、そして絶え間ない革新への挑戦心。
これが大七酒造の酒造りに対する情熱であり、その成果が一杯の酒に詰まっています。
大七純米生もと 爽快冷酒
味わい
大七純米生もと 爽快冷酒は、名前の通り爽やかで軽快な味わいが特徴です。
生酛造りならではの深い旨味と、キレのある後味が見事に調和しています。
冷酒として楽しむと、特にその清涼感が際立ち、一口飲むごとに心地よい冷たさが広がります。
しっかりとしたコクがありながらも、軽やかさを併せ持つこの酒は、暑い夏の日にもぴったりです。
香り
香りは控えめながらも上品で、ほのかにフルーティな香りが漂います。
リンゴや洋梨のようなフレッシュな香りとともに、米の自然な甘みがほんのりと感じられます。
この香りは、口に含む前から期待感を高め、飲む瞬間の喜びを引き立てます。
過度に強くない香りが、料理との相性を良くし、食事の邪魔をしません。
料理とのペアリング
特に、お刺身やカルパッチョなどの新鮮な魚介料理とのペアリングが最適です。
魚の旨味を引き立て、口の中をさっぱりとリフレッシュしてくれます。
また、冷菜やサラダ、軽めの和食にも良く合います。
例えば、冷やしトマトや胡麻豆腐、白身魚の塩焼きなどと合わせると、その爽やかさとコクが一層引き立ちます。
味わい深い夏酒で、旬の食材を味わい尽くす
七純米生もと 爽快冷酒は、その爽やかな味わいと上品な香りが、どんな食卓にもぴったりの一品です。
特に暑い季節には、その清涼感が一層際立ち、飲む者を心地よい涼しさで包み込みます。
お刺身や冷菜、軽めの和食から、チーズや生ハムまで、多様な料理と絶妙にマッチするこの冷酒は、食事の楽しみを一段と引き立ててくれることでしょう。
ぜひ一度、当店に足を運んでいただき、この特別な一杯を体験してみてください。
おさけとは日本橋や神楽坂、霞ヶ関など都内に全8店舗。
スタッフ一同、心を込めておもてなしさせていただきます。